Syrup16gというロックバンドをご存知だろうか。
強い陰影のある歌詞ですこしづつセールスをあげ、2008年最初の解散前のアルバムは
この手のバンドとして奇跡に近いオリコン22位の位置にまで上り詰めた。
家族の不幸や生い立ちの暗さを2000年代に歌い、自殺のことを歌った歌もある。
その歌詞は共感する一部の熱狂的な聞き手を生み、再結成後の今も多くのファンがいる。
音楽的にもレベルが高いのを、ぜひこのデビュー間もない曲「翌日」で知ってほしい。
嘘から抜け落ちた
裸の様な目で
美しいままの想像で
ふがい無いまま僕が
受け入れるべきもの今
形に起こせないすべて
急いで
人混みに染まって
あきらめない方が
奇跡にもっと
近づく様に
喧騒も
待ちぼうけの日々も
後ろ側でそっと
見守っている
明日に変わる意味を
うそばかり話している日常の一瞬のスキ 裸のような目で本音が出る
十代の、裸の眼を、頭の中の美しい想像を
人ごみに紛れて歩く あてどなく 意味もなく
でも奇跡が起きるのをどこかで まだ信じている
待ちぼうけというのは、
当時母子家庭として同居していた母親が、
いつまでも帰ってこないことが、
別の歌の中で語られています。
そんな日々での、希望の歌。
PVも若々しく、ういういしいです。