ちょっと切ないくらい余韻のある歌詞。同世代ならかならず耳にしたはずの曲なのに、こんなに深い中身を歌っていたと知らなかったひとも多いのでは?
栄光に向かって走る あの列車に乗っていこう
はだしのままで飛び出して あの列車に乗っていこう
弱いものたちが夕暮れ さらに弱いものを叩く
その音が響き渡ればブルースが加速してゆく
見えない自由が欲しくて
見えない銃を撃ちならす
ほんとうの声を聞かせておくれよ
出だしのアカペラ部分が好きで、ここをずっと、この雰囲気で、アコースティックで
一度やってほしい。胸からほとばしり出たような歌詞だ。
この、「栄光に向かって走る あの列車に乗って」遠くに旅立ってしまいたい
と言う気持ちは、あらゆるひきこもり、あらゆる暗い思いで家にいる人が、
思ったことがある、本当に胸に響くイメージだと思う。
栄光に包まれて、遠くに行きたい。この荒れた世界から、離れて。
現実は、憂鬱な夕暮れに、はみ出したものがさらに弱いものを殴っている光景
ポップソングなのに、かなりストレートに歌っている。
よく売れて、この時代には、まだこういう心を持った人が多くいたのに。
その後勝ち組負け組とか言って金持ち万歳の世の中になっていった。
いっぽうでこの歌の情景は、ますます普通になっている。
ブルーハーツは昔下北沢にいて、ヒロトのバイトしていたラーメン屋とか、知っていた。今聞くと結構、弱者の味方、弱きものを守れ、
みたいなことをてらいもなく歌っている。
次のは別の歌。
キミのことを馬鹿にするやつは 塔にぶつかって 死んじまえ
いい歌だ!
今の時代に必要な感じで、だから先日武田鉄也と松山ケンイチのひきこもりのドラマで
重要な小道具として使われていた。