歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

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ニール・ヤング「Heart of Gold ハート・オブ・ゴールド」を和訳解説

もう大分前になるが、

深夜にテレビをつけると、浮浪者のなりをした歌手が

大きなカートに荷物を入れて、ニューヨークの町をうろついている。

ニール・ヤングだ。


Neil Young - Rockin' In The Free World @ 1989 VH1 

僕にとって大事な歌手で、harvest というアルバムを持っていた。

「ハート・オブ・ゴールド」が入っているやつだ。

 

僕は生きたい 与えたい

僕はじぶんを黄金の心の鉱夫とおもう 

こんなふうに表現したのは初めてだけど

この思いがぼくに探し続けさせる

そして老いてゆくんだ

 


Neil Young - Heart Of Gold

Heart of Gold

Heart of Gold

  • provided courtesy of iTunes

ハリウッドにもいった レッドウッドにもいった

黄金の心のために海もこえた

ぼくは心の奥に潜り込み 美しい旋律をとりだす

それがぼくを探し続けさせる

たとえ老いても

 

かれがこの歌から15年たっても、

変わることなく、そのスタイルを貫いていることに感銘を受けた。

世界がますます商品ばかりになり、

何かが失われていくことに、警鐘を鳴らすかのようだった。

その予感は、今日ますます正しかったことが、証明されているみたいだ。

アメリカの今を、どんな思いでみているだろうか。

「自由世界でロックしろ」

 

靴をはいたまま、眠る人たち

死んだほうがましだと言っている

 

俺たちは待っているんだ 

家のない者のための「千の光」を

 

この妥協のない歌詞のうちに

歌手の心が見えるだろう。

こんなこと歌うのは、偽善的だろうか?

大きな家に住んでいるのに?

2014年刊の、温暖化反対の第一人者、ナオミ・クラインの本に、ニールが出てくる。

カナダのガス採掘を止める為、彼はツアーをした。

いい人だ。

 

 

Rockin' in the Free World

Rockin' in the Free World

  • provided courtesy of iTunes