先日は6・9ということで日本だけロックの日だったらしい。
ロックは時代遅れになったと言うが、それでも好きな人はいるよね。
ボブ・ディランのこの歌は、21世紀初頭に自然動物愛護の団体に寄付をするために再リリースされた。
その理由をボブは、「僕が歌い始めたころ、最初の観客は動物たちだったから」と言っている。ブッダが最初説教をした時、聴き手は鹿たちだった話と似ている。
Twas in another lifetime, one of toil and blood ひとむかし前の事 血を吐くぐらい苦労していた時代
When blackness was a virtue and the road was full of mud 暗黒がむしろ褒め称えられ 道が泥まみれの世界で
I came in from the wilderness, a creature void of form 僕は荒野から戻ってきた ヨレヨレの 得体の知れない生き物みたいな姿になって
“Come in,” she said さあ、入ってと 出会った彼女は言ったんだ
“I’ll give you shelter from the storm” 嵐からの隠れ家なの
And if I pass this way again, you can rest assured もし僕がまたこの小道を通ったら キミは信じていていい
I’ll always do my best for her, on that I five my word 僕は恩返しにキミのためになんでもするよ 五回繰り返して約束するよ
In a world of steel-eyed death, and men who are fighting to be warm 鋼のような眼をした死神の冷たい世界で わずかな温もりを得ようとあがく僕のような男たちに
“Come in,” she said さあはいってと 彼女は言った
“I’ll give you shelter from the storm” ここは嵐からの隠れ家よ
ボブ・ディランが2020年、自作の歌数百曲の権利を売り払い、三百億円を入手したその使い道について、寄付じゃないかと私は書いたことがある。本を読んでいたら、彼は2009年にもアメリカの慈善団体、イギリスのホームレス支援団体、そしてWFP世界食糧計画に多額の寄付をしていた事が分かった。2020年はWFPが全世界に金が足らないと言い続け、そのせいでノーベル平和賞ももらえた年である。
おそらくボブの金は・・・。