歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

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Julian Lennon "Valotte" (1984)

ひとつ前の記事で出てくるジュリアンとは、ジョン・レノンの最初の息子ジュリアン・レノンのこと。
最初の妻シンシアと離婚しオノ・ヨーコと暮らし始めたジョンを見て、残されたジュリアンを慰めようと、ポールが作ったのが「ヘイ・ジュード」なのだ。
二番の歌詞に出て来る「世界を背負い込むクールな男」とは、おそらくジョンのことだ。当時かっこいいサングラスをかけて、独自の歌も書き始めていた。
ポールももちろん最高の才能の人なのだが、二人は性格が違った。

ジュリアンはその後80年代に歌手デビューし、父とよく似た声で、雰囲気のある曲を発表する。
その名も「ヴァロッテ」。フランスの古い城で、父のことを回想する曲だ。


www.youtube.com


sitteing on a pebble by the river playing guitar

川べりの小石に座ってギターを弾く
wondering if we're really ever gonna get that far

僕らがこの先どんな風に付き合っていくか想いながら
you know there's something wrong

なにかがズレていたんだ 

cause I've felt it all along 

そう僕はそう感じていたよ 

I can see your face in the mirrors of my mind 

心の鏡に映る父さんのいくつもの顔 

Will you still be there? 

幻よ、もう少しそこにいてくれない?

 

 (歌詞全文は末尾に)

大スターの父親と、ごく普通の自分。

いつも夢見るようで、遠くばかり見ている父と、
普通の人間の自分。
1984年の歌なので、作られたのは父が死んでから2年か3年ばかりたった頃。
川べりの、夕日の中に浮かぶ父の姿に、
あふれ出る思いを禁じえなかったようです。

「フール・オン・ザ・ヒル」という曲に表されているように、

いつも人の群れの向こう、遠くの方ばかり見ている父の大きさは
父が死んだ後20歳に達したばかりのジュリアンにも、だんだん分かってきたようです。
ポールが気に入らなくて皮肉っているのですが、「遠くを見る人」もやはり大事だと思います。ジョンみたいな人にしかできないこと。
記憶に新しいのはコロナ真っ只中の2020年、世界でイマジンが歌われた光景。
夢ばかり見ていたジョンにも、何か強く世界に痕跡を残したものがあったのでしょう。

 

ジュリアンはいまどうしておられるのか。


www.youtube.com(2011年の元気な姿)

 

Sitting on the doorstep of the house I can't afford 僕が買えないお城の前で
I can feel you there あなたがいるように感じる
Thinking of a reason, well, it's really not very hard あなたを好きな理由を考えても、ぴんと来ない
To love you even though you nearly lost my heart あなたは僕を怒らせたりしたんだけれども
How can I explain the meaning of our love? 僕の愛の意味なんて説明できない
It fits so tight, closer than a glove それは身近で 地球のように当たり前のこと
Sitting on a pebble by the river playing guitar 川岸の小石の上でギターを弾く
Wonderin' if we're really ever gonna get that far ぼくらはやっていけるか戸惑いながら
Do you know there's something wrong? なにかがズレていた
'Cause I've felt it all along ずっと感じていた

I can see your face in the mirrors of my mind 心に映るいくつものあなたの顔
Will you still be there? もうすこし居てくれる?
We're really not so clever as we seem to think we are もっと賢くすれば良かった
We've always got our troubles, so we solve them in the bar すべてのトラブルは法廷で解決したから
The days go by, we seem to drift apart 日は流れ別れ別れになって
If I could only find a way to keep hold of your heart あなたのハートを留めておく方法があればね

Sitting in the valley as I watch the sun go down 日が沈む頃谷間に座って
I can see you there あなたを感じる
Thinking of a reason, well, it's really not very hard 僕を怒らせたあなたを
To love you even though you nearly lost my heart 愛する理由はたいしたことでもない
When will we know when the change is gonna come いつ変化は訪れるだろう?
I've got a good feeling and it's coming from the sun いい気分になってきた 太陽のおかげさ

ヴァロッテ

ヴァロッテ

  • provided courtesy of iTunes
Valotte

Valotte

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