歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

たまーに更新。和訳、ライターの仕事募集中です。

”アルデバラン” AI の歌詞を解説

今日は久しぶりに日本の歌詞。森山直太郎作詞作曲。

朝ドラ「カムカムエブリバディ」主題歌。


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君と私は仲良くなれるかな

この世界が終わるその前に

きっといつかはかなく枯れる花

今私のできうるすべてを

 

笑って笑っていとしい人よ

不穏な未来に手をたたいて

君と君の大切な人が幸せであるそのために

祈りながらシングアソング

 

見上げてごらんきらめくアルデバラン(*)

あふれてくる涙の理由を

またこうして笑って会えるから

ただ魂の赴くほうへ

つむいでつむいだ心の糸

ペテンな時代に負けないように

もしも君が不確かな明日に心震わせているのなら

私だってそうよフレンド

 

会えないときの静粛が永遠にも思える夜

その孤独に互いの愛を知るのだから

(*おうし座中央にある、一番明るい星。冬のダイヤモンドをつくる星のひとつ。)

 

若く見える森山君ですが、意味深な歌詞。

やはり若い人も、不穏な未来を感じているのか。

手をたたいてシングアソングとはゴスペルの意味。

力強く、乗り越えてゆこうよという歌詞。

ペテンな時代かどうかわからないけど、

朝この曲のイントロが静かに流れると、

すっと心が洗われる気がします。

るいのキャラクターに似て、静かに輝き続けるもの。

ひとり夜寝床にいても、あなたとつながっているよ、という。

今、また国境を超え避難する女性と、残った男性とが隔たれています。

また会えることを。

言えない思いが、人に星を見上げさせる。

 

対談で、森山君が言っていたのです。

この歌は、ミジンコの歌だと。

最初意味がわからなかったが、

名もなき野辺の花と、

ミジンコの歌なのです。

小さな生き物が対話してるのを、

大空のアルデバランが見つめています。

宇宙の広さに比べれば、私たちは小さい。

そしてミジンコから人まで、みんなで暮らしています。

僕たちの戦争を、アルデバランが見ています。

 

 

アルデバラン

アルデバラン

  • AI
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

反戦運動の歌を今日は マーヴィン・ゲイ “What‘s going on”

反戦運動の歌。

 

Mother, mother
There's too many of you crying
Brother, brother, brother
There's far too many of you dying
大勢の母親たち
大勢の母親たちが泣いている
兄弟たち
あまりにも多くの兄弟たちが戦争で死んでいく
 
You know we've got to find a way
To bring some lovin' here today - Ya
わかるかい 僕らは解決策を見つけなければならない 
いくばくかの愛をこの世界に 今日取り戻すため
 
Father, father
We don't need to escalate
You see, war is not the answer
For only love can conquer hate
大勢の父親たちよ
僕たちはしたくない これ以上激しい戦いは
わからない? 戦争は答えじゃない
ただ愛のみが 憎しみを克服できるのさ
 
You know we've got to find a way
To bring some lovin' here today
わかるだろう 僕たちは解決策を見つけなければならない 
いくばくかの愛を 今日この世界にもたらすために 
 
Mother, mother, everybody thinks we're wrong
Oh, but who are they to judge us
Simply because our hair is long 
母たちよ
世間は思っている 僕らのやっている反戦運動は間違っていると
けれど誰だというの 僕らを裁けるのは
デモ隊の髪が長いというだけの理由で 
 
Oh, you know we've got to find a way
To bring some understanding here today
Oh
わかるだろう 僕たちは見つけなければならない 打開する道を
わずかでも和解を今 この世界にもたらすため
 
Picket lines and picket signs
Don't punish me with brutality
Talk to me
So you can see 
ピケライン ピケサイン
僕を罰しないで 乱暴なやり方で
互いに話すんだ
そうすれば僕らは理解しあえる 
What's going on
Ya, what's going on
何が起きているのかを
何がいま起こっているのかを
 
注1:ピケラインとはストやデモで、メンバーが勝手に抜けないように監視するラインのこと。ピケサインはそのプラカード。

Marvin Gaye "What's going on" (1971) - 歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

 

ホワッツ・ゴーイン・オン

ホワッツ・ゴーイン・オン

  • provided courtesy of iTunes

下は、米国ローリングストーン誌過去名盤ベスト500で、栄光の一位になったLP。

 

余談だが、カテゴリー欄を作って、過去の記事を索引で引けるようにしたのだが、3人天才がいる。

ジョン・レノンボブ・マーリー、そしてマーヴィン・ゲイである。3つの音楽ジャンルのリーダー格で、不思議に3人とも、早死にした。

ボブ・マーリーは、いまでも肖像Tシャツが売れるほどで、神のように思われている。

マーヴィン・ゲイも、衝撃的訃報が、記憶に残る。

そしてジョンレノン。

天才は、時が来て、天に戻ってこいと、召されたのかもしれない。

 

コロナ終わりまでもうすぐ Stingからの贈り物 "If it's Love"

北京オリンピック開会式でもイマジンが歌われた。

疑問はあるが、中国の中にも融和と結束を望む人もいる。

明るく日が差すような、軽い気持ちになれる曲。

 

Junped out of bed this morning  今朝、ベッドから軽々と飛び起きられた

with a smile upon my face 僕の顔には微笑みさえあって

it's still there while I shave my chin 鏡に向かい髭をそっている今も、それはまだある

But the reason's hard for me to trace でもその理由はよくわからない

I cook myself some breakfast  ちょっとした朝飯をつくり

have some cofee while I muse   コbーヒーをすすりながらすこし考えた

Where could this smile have come from? いったいどこからこの微笑は来たのか

it's a muscle I rarely use 頬の筋肉をぼくは滅多に使わない

(続きの歌詞は末尾に)


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重苦しい日々だったから、この軽さがうれしい。

新アルバムのタイトルは「Bridge」、橋。人と人との、世界と世界との、架け橋。

 

この歌に歌われているような、ほんの小さな兆しのようなものが、架け橋になるのかもしれない。

経済破綻しているレバノンからも、3人選手が来ていた。

続きの歌詞

Call the doctor with my symptoms 症状が気になり医者を呼んだ

should I spend all day in bed? 一日中ベッドにいるべき?

Can you explain what's ailing me? この症状は何ですか?

And this is what my doctor said 私のかかりつけ医は言った

If it's love it has no season  これは恋で、季節を問わない

If it's love there is no cure 恋だから、治療法もない

If it's love it won't see reason 恋だから、理由はない

And this you can be sure そして知っておきなさい

If it's love you must surrender もし恋なら従うしかない

If it's love that's turned you round もし恋なら君は我を失う

If it's love the odds are slender 勝算はほとんど無く

If it's love you are sunk without a trace キミは跡形もなくそれに吞み込まれてゆく

 

If It’s Love

If It’s Love

  • スティング
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことしのクリスマスはJohn・Lennon

ジョンはお父さんがほとんど家におらず、会ったこともあまりないのに、

それでもやはり、歌を聴くと、

お父さんっぽい歌声や歌詞が聴ける。

"So this is Christmas Happy new year!"

And so this is Xmas (war is over)
またクリスマスがやってきた(戦争はもう終わり)
For weak and for strong (if you want it)
弱いひとも強いひとも(みなが望めばば)
For rich and the poor ones (war is over)
お金持ちも貧しいひとも(戦争はもう終わり)
The world is so wrong (if you want it)
世界はこんなにも間違いが多いけれど(みなが望めばば)

And so happy Xmas (war is over)
ああハッピーなクリスマス(争いは終わった)
For black and for white (if you want it)
黒人も白人も(みんなが望めば)
For yellow and red ones (war is over)
アジア系もヒスパニック系も(争いは終わった)
Let’s stop all the fight (now)
すべての争いをやめよう(いますぐ)

A very Merry Xmas
最高のメリー クリスマス
And a happy New Year
そして新年おめでとう
Let’s hope it’s a good one
来年はいい年になりますように
Without any fear
恐怖のない世界になりますように

 

なんとなく、人を安心させる、リーダーの風格がある。

だから、ビートルズでも不動のリーダーだった。

 

そして今でも、死んだ今でも、人の支えになっているところがある。

林外相がG7でイマジンを弾いてなんか??ってなったけれども。

 

要するに、やさしい心がある。

実生活のジョンは不良で、家を空けたり、飲んだり、トラブルもあったけれども、

里親だったミミおばと叔父さんがとてもいい人たちだったせいで、

暖かい心がベースにあって、それが歌にずっと現れている。

(小さいころのジョンの口癖が「ミミには言わないで」というもので、とても厳しく優しい義母だった。おこられるとストロベリーフィールズに逃げて、ぼおっと夢想していたらしい。)

 

Happy Xmas (War Is Over)

Happy Xmas (War Is Over)

クリスマスというと、ほかの歌も思い浮かぶが、まあ世界の難民キャンプでも、クリスマスをしているだろう。

とこういうと、あの歌をうたいたくなる。

”Do They Know It's Christmas " Band Aid を。

 

 

 

 

 

 

 

アイルランドの力で U2 "Gloria" 

前回ジョンと宗教のことを書いたけど、

宗教は怖いものであると同時に人を支えるものでもある。

これだけ天変地異が多いと、

アイルランドカトリックの力を借りたくなる。

U2のジ・エッジ、難民の女性が救命胴衣をリサイクルしたギター・ストラップを発売 | NME Japan

 

rollingstonejapan.com

 

U2カトリックだ。アイルランド紛争は、不遇な位置にいたカトリックの紛争だ。

宗教の宗派はいろいろあるが、その真髄はただひとつ。「物事を良くしたい」という純

粋さが伝わってくる。

 

I try to sing this song
僕はこの歌を歌おうとしてみる

I, I try to stand up
いま立ち上がろうとしているんだ

But I can't find my feet
でも自分のしっかりした足を見つけられない

I, I try to speak up
僕はひとに呼びかけようとする

But only in you I'm complete
でも僕が満たされた気持ちになれるのはあなたの内側にいる時だけ

Gloria
グロリア 栄光よ

In te domine
栄光は主の中にあり

Gloria
グロリア

Exultate
わたしの歓喜

Gloria, Gloria
グロリア、グロリア

Oh, Lord, loosen my lips
おお、主よ 唇を和らげ言葉を解き放ってください

 

I try to sing this song
僕はこの歌を歌おうとする

I, I try to get in
そしてあなたの中に入り込もうとする

But I can't find the door
でもドアを見つけることができない

The door is open
そのドアは開いている

You're standing there, you let me in
あなたは奥に立ち 僕を導いているのに

Gloria
グロリア 栄光は

In te domine 

主の中にあり

Gloria
グロリア

Exultate
わたしの歓喜

Oh, Lord, if I had anything, anything at all
おお、主、僕が持つものすべて、僕のすべてをささぐ

I'd give it to you
あなたに捧げます

Gloria
グロリア 栄光よ

In te domine
それは主の中にあり

Gloria, Gloria
グロリア グロリア

 

 

日本人はあまり宗教とかない?

でも神様ってたまに言う。否定はしていない。

 

グロリア

グロリア

  • U2
  • ロック
  • ¥255

 

ファン座談会:”やっぱりジョンが悪かった?!”

座談会を届ける。

歌詞の本かと思ったら、発言集。ジョンが若いころからとんがっていたことが分かる。これが、ロックといわれる所以なんだな。(A談)

A「このブログを通じて、ビートルズの軌跡をたどったんだけれども、

そうすると分かってきたのが、あの『キリスト事件』の大きさだ!」

B「グループはあのころ勲章をもらって世界の頂点にいた。ついうっかり、「ぼくらはキリストよりも人気がある」と口走ってしまったために、(ジョーク好きのジョンには普通の大げさに言うジョークで、普段の場なら当たり前の発言だった。)なのに、グループの命運が色々と変わってしまったもんね。」

C「世界ツアーがなくなり、アルバムだけの活動、ジョンは西欧にいずらくなり、メンバーはインド、アジアへの傾倒を深めたもんね。」

A「もしあの失言がなかったなら、あるいは雑誌がカットしていたらと想像してみる。」

B「するとグループはもっとサイケデリック色を強め、サージェントペッパーズはジョンの色ももっと濃くなり、むしろキングクリムゾンのプログレッシブロックみたいな、濃い内容になっていたのではないか?!」

C「ツアーはたまにやり続けていたかもしれない。91年東京ドーム、なんてね」

A「ジョンはイギリスに住んでまだ生きていたとしたら?!いま81歳のじいさんで、ハローとか言っている・・・(笑)」

C「なんかいやだな、その仮定」

B「ジョンとヨーコは出会っただろうか?」

など、パラレルワールドの想像をあれこれ楽しんでしまった。

難民たちにわずかでもよいので寄付を "Under Pressure" David Bowie & Queen

アフガニスタンでは、病院物資もない状態が続いています。

ラジオを聴いていたら、今年はジョージ・ハリスンバングラデシュコンサートからちょうど50年で、私も難民さんたちのことを気にかけていたい、との投書があった。

この歌は難民を歌った歌。ボウイもクイーンも甘いポップスターだが、

こんな厳しい内容の歌も歌っている。


Queen & David Bowie - Under Pressure (Classic Queen Mix)

プレッシャーとは圧力と訳すが、砲弾であり戦い、そして人々を

家から出してしまう物事だ 

 

Mmm num ba de
Dum bum ba be
Doo buh dum ba beh beh
Pressure pushing down on me
プレッシャーが 僕の上にのしかかる
Pressing down on you, no man ask for
そして君の上にも 誰も望んでいないことなのに
Under pressure that burns a building down
プレッシャーの下 ビルディングは焼け落ちて
Splits a family in two, Puts people on streets
家族は二つに引き裂かれ 人々は路頭に追い出される
Um ba ba be
Um ba ba be
De day da
Ee day da - that's okay
It's the terror of knowing what the world is about
これは世界の仕組みを知るという恐怖
Watching some good friends screaming 'Let me out'
仲の良い友達が叫んでいる姿 「出してくれ!」
Pray tomorrow gets me higher
明日があることを祈り 僕をもっと高いところに連れてってくれと祈る
Pressure on people, people on streets
人々へのプレッシャー 路頭に迷う人たち
Day day de mm hm
Da da da ba ba
Okay
Chipping around, kick my brains around the floor
酔っぱらったみたいにふらついて 蹴飛ばされて地面を転がる僕の頭
These are the days it never rains but it pours
ただの雨ではなく 土砂降りに降りしきっているそんな日々
Ee do ba be
Ee da ba ba ba
Um bo bo
Be lap
People on streets
路頭に迷う人々
Ee da de da de
People on streets
路頭に迷う人々
Ee da de da de da de da
It's the terror of knowing what the world is about
これは世界の仕組みを知るという恐怖
Watching some good friends screaming 'Let me out'
仲の良い友達が叫んでいる場面を見る「僕をここから出してくれ」
Pray tomorrow gets me higher, high
明日を祈る 僕をもっと高いところに連れてってくれと…
Pressure on people, people on streets
人々へのプレッシャー 路頭に迷う人たち
Turned away from it all like a blind man
それらの全てから目を背けた 目が見えない人のように
Sat on a fence but it don't work
フェンスの上に座った でも何も変わらない
Keep coming up with love but it's so slashed and torn
ずっと愛を求めてみるけど それはズタズタに切り裂かれている
Why - why - why?
──何故─何故なんだ?
Love, love, love, love, love
愛…
Insanity laughs under pressure we're breaking
僕らが打ち破っているプレッシャーの下 狂気が笑い出す
Can't we give ourselves one more chance?
僕たち自身にもう一度のチャンスを与えてみないか?
Why can't we give love that one more chance?
愛にもう一度のチャンスを与えてみないか?
Why can't we give love, give love, give love, give love
僕たちは愛を信じてみないか?
Give love, give love, give love, give love, give love?
愛を…

以下の、ボウイの独唱のパートの歌詞を、噛み締めてほしい。
Because love's such an old fashioned word
「愛」がもう古びた言葉になってしまった時代だから
And love dares you to care for
そして愛は君に勇気をあげるから
The people on the edge of the night
夜の片隅にいる人々を気にかける勇気を
And love dares you to change our way of
そして愛は君に勇気をあげるんだから─方法を変える勇気を
Caring about ourselves
自分たちの人生の生き方を変える勇気を
This is our last dance
これが僕たちの最後のダンス
This is ourselves under pressure
これがプレッシャーの下を生る僕たちなんだ
Under pressure
プレッシャーの下を
Pressure
プレッシャー

ボウイがクイーンの合宿所を訪れてすぐ作った歌という。

どういう思いだったのか。

80年代、テレビで国際ニュースも見られるようになり、

ベトナム戦争のときもそうだったが、

一層遠い国での戦争と、

結果としての難民についての情報にも接することができるようになった。

世界が狭くひとつになりはじめた。

ボウイはそれほど恵まれた家庭に育った人でなく、フレディはザンジバル島の出身。

そういうこともあってマイノリティの運命については常に敏感だったようだ。

 

アメリカは、トランプが難民受け入れを減らしたが、バイデンが年6万人に増やし、この9月に、さらに12万人に増やした。バイデンのアフガン早期撤退は失政。ドイツとスウェーデンは、よく引き受けている。ところで日本は、極度に少ないのは周知のこと。個人の意見として、変わってもらいたい。

アフガニスタンでの医療援助活動 | 国境なき医師団日本

 

Under Pressure (feat. David Bowie)

Under Pressure (feat. David Bowie)

  • クイーン
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

Do They Know It's Christmas? (2014)

Do They Know It's Christmas? (2014)

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