歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

たまーに更新。和訳、ライターの仕事募集中です。

ビートルズがGet Backと言うので戻る

アイルランドに渡ろうと思ったら、メンバーがもう少し俺たちと付き合えよと言うので、Get Backした。

地図を調べる。リヴァプールの街。中心部にライブハウス「キャバーンクラブ」があった。

Google マップ この交差点から裏道に入ってすぐ。

家は町の中心に近い順に、リンゴ、ジョージ、ポール、ジョンの家が並んでいる。

ジョンの住んでいた、ミミ叔母さんの家が一番いい家だというが、見た目はこじんまりしている。

その近くに歌に出てくるストロベリーフィールズという孤児院の庭があって、今は観光カフェのように整備されている。ペニーレインはそこから中心街のほうに向かってすぐ。

街の風景 "Penny Lane" - 歌詞解説のLyricsonic リリックソニック

要は子供の時からみな近くに住んでいて、その事を想うと和める。

とてもよいサイトがありました。

ビートルズの歌詞に登場する場所をウェブ上の地図で旅してみたムービー - GIGAZINE

最後に歌詞を。

JoJo was a man who thought he was a loner ジョジョは自分は孤独な人種と思い込んだ
but he knew it couldn't last でもそんな暮らしが続かないのも知っていた
JoJo left his home in Tucson Arizona  それでアリゾナの家を出て
for some California grass カリフォルニアの草を見に行った

Get back to where you once belong !  さあもと居たところに帰れ

 

(一番はジョン、二番はヨーコを歌ったと言われている。ポールはそうとう苛立っていたらしい。まあ全盛期に、突然崩壊が始まったのだから・・・。)

 

 

 

ゲット・バック

ゲット・バック

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Van Morrison, Cliff Richard "Whenever God Shine his light on me"

これだけ天変地異が多いと、神を求めたくなる。昔の人も、そうだったのだろう。

敬虔なクリスチャン、ヴァン・モリソン

”Yellow Submarine”の回で少し触れたが、リヴァプールアイルランドの玄関の街。アイルランド移民も多かった。アイルランドといえばヴァン・モリソン



わたしとヴァン・モリソンとの出会いは変だ。

大学で軽音楽部にいて、友達が自己紹介で好きなミュージシャンを聞かれ、

言った。「バンコクのモギさんです」

彼の高校のバンドで先輩だったらしい。それが私には、

ヴァン・モリソンです」と聞こえた。それで聞き始めたのだ。

 

Whenever God shines his light on me 神が私の上に光を輝かせてくれるたび
Opens up my eyes so I can se 私は目を開く それで見ることができる 
When I look up in the darkest night 一番暗い夜に 空を見上げると
Then I know everything's going to be al right すべてがうまくゆくと 信じることができる
In deep confusion in great despair 深い混乱 大きな絶望
When I reach out for him he is there そんなとき彼を求めると彼はいる
When I am lonely as I can be これ以上ないほど 孤独を感じるとき
Then I know that God shines his light on me 神が彼の明かりを 私の上にくださっているのだと 知る
Reach out for him 彼に手を伸ばせ
Reach out for him
He'll be there 彼はそこにいる
He'll be there
With him you troubles 彼とならトラブルも
With him you troubles
You can share 耐えられよう
You can share
If you live そしてもし自分の愛する
And if you live 人生を生きられるなら
The life you love
The life you love
You get the blessing 天からの祝福を
Yeah
From above 得られるだろう
From above
Both He heals the sick and he heals the lame 彼は病を治し足の痛みを癒す
Says you can do it too in Jesus' name ジーザスの名においてされるのだ
He'll lift you up and he'll turn you around 君を持ち上げひっくり返し 

And put your feet back 君の足を
Feet back もう一度 
On higher ground 高い場所に降ろされる
Higher ground 高い場所に
When he shines his light 光で照らし
Whenever God shines his light on you on you 君の上に注ぐとき
He is the way he is the truth 彼は道であり真実
He is the light ooh 彼は光なのだ

 

アイルランド一の大音楽家でロック名盤ランキングで20位台にいる人。さすがに音楽はすばらしい。

普段はほとんど口を利かず、クリスチャンで、歌でメッセージをくれる。

ビートルズの少し前に活躍したスターで、クリフ・リチャードとのデュエットで、賛美歌のような歌。

この歌も、明るく未来を信じる気持ちがわいてくる。

ヴァンもこれから時々紹介します。

Whenever God Shines His Light

Whenever God Shines His Light

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イマジンへの道 最終回「Imagine」John Lennon ジョン・レノン

ジョンは半分日本人になっていたのではないだろうか。

軽井沢ではイギリスと違いくつろいでいただろう。

ところで僕は最近、日本はもうだめかも、などと考えていた。

だがこのジョンとヨーコの作り上げた、不思議な作品たちを知るうちに、考えが変わった。

日本はこれからの世界で、役割があるのかもしれないと。

今迎えている世界の危機に、日本は役立てるかもしれない。

オノ・ヨーコがジョンの発展に、大きな力を与えたように。

 

西洋人には異世界をなかなか理解できないことがある。

理屈で物を見てしまい、イスラムの人などとうまく意思疎通できない。

そのせいで、昔からずいぶん多くの争いが起きた。

いっぽう日本人の中には、アフガンで活躍した中村医師のような人が、

実は今も各地にいる。

独特の人柄の柔らかさと頭の良さで、影に日向に貢献している。

 

imagine theres no heaven 天国がないと想像してごらん

its easy if you try やってみれば簡単だ

no hell below us 足の下には地獄もない

above us only sky 頭の上には空しかない

imagine all the  people 世界中の人たちが

living for today ただ今日のために生きている

 

Imagine there’s no countries 国もないと考えてごらん
It isn’t hard to do 難しいことじゃない
Nothing to kill or die for 殺さなくていいしそのために死ぬこともない
And no religion too そして宗教もない
Imagine all the people living life in peace ただ単にみんなが 平和に暮らしているって
You

you may say Im a dreamer 夢想家というかもしれない

but Im not the only one でも僕だけじゃない

I hope someday youll join us いつかキミも加わることを祈るよ

and the world will be as one そうしたら 世界はひとつになる

Imagine no possessions モノを持つこともないと考えてごらん
I wonder if you can これはできるかな
No need for greed or hunger ガツガツしたり飢えたりすることもない
A brotherhood of man ただ同胞愛があるだけ
Imagine all the people sharing all the world 世界中の人々が モノを分け合って生きる
You 

You may say I’m a dreamer 夢だというんだろう
But I’m not the only one でも僕だけの夢じゃない
I hope some day you’ll join us いつかキミも僕らに加わり
And the world will live as one そして世界は”ひとつ”になる

 

これは上下というものをすごく嫌いだったことが分かる。
キリストが嫌いというより、その権威が嫌い、上に立って威張る人が嫌い。

そういうひとが戦争をさせ、差別し、命令し、人を傷つける。
そういうもののない世界、同胞愛「brotherhood」の世界。

つまりみんなが友達のような世界。それは難しいだろう。
でもひとりひとりが努力すれば、きっといつかは実現できると信じたんだ。

 

同胞愛って、知らない他人が、ふいに心通じるみたいなもんだ。

ジョンはそういうことの、名人だった。

同胞愛って、実現するためには、実は個人が自立していないといけない。

組織や、家族や、宗派や、人種にしばられていたら、

道端で会った何気ない人に、ふと共感して意気投合することなどできないから。

だから、ジョンは、歌詞の中であれもこれも否定したんだ。

Imagine

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IMAGINE

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The Beatles "Yellow Submarine"


昨日の朝、いつものように午前は温暖化の記事を調べ、

やや落ち込んだ。

まあ仕様がないなとため息をつきながら午後、

なんとなくイエローサブマリンが心で鳴りはじめた。

そうしたら穏やかな気持ちになり、落ち着けた。

 

 

In the town where I was born 僕が生まれた町では
Lived a man who sailed to sea 海を航海した男が暮らしていた
And he told us of his life 彼が僕らに話す
In the land of submarines 潜水艦の暮らしを

 

So we sailed on to the sun 聞いてると陽射しに向けて出航した気になった
Till we found the sea of green 海が緑色になるまで
And we lived beneath the waves そこらで僕らは潜水したのさ
In our yellow submarine 僕らの黄色い潜水艦で

 

We all live in a yellow submarine 僕らはみんな黄色い潜水艦で暮らしてる
Yellow submarine, yellow submarine 暮らしてる 暮らしてる
We all live in a yellow submarine 黄色い潜水艦で
Yellow submarine, yellow submarine 暮らしてる 暮らしてる

 

And our friends are all aboard 僕らの友達も全員乗船してる
Many more of them live next door 大勢が隣り合って暮らしてる
And the band begins to play さあバンドが演奏を始めた

 

We all live in a yellow submarine 黄色い潜水艦で暮らしてる
Yellow submarine, yellow submarine 暮らしてる 暮らしてる

 

Full steam ahead Mister Boatswain, full steam ahead 蒸気全開、前進、甲板長
Full steam ahead it is, Sergeant 蒸気全開、前進します、隊長
Cut the cable! Drop the cable! ケーブル切断、ケーブル落とせ
Aye-aye sir, aye-aye 了解しました
Captain! Captain! 船長、船長!

 

As we live a life of ease みんな気楽な暮らし
Everyone of us (Everyone of us) has all we need (Has all we need) 必要なものはすべてある
Sky of blue (Sky of blue) and sea of green (Sea of green) 青い空と緑の海
In our yellow (In our yellow) submarine (Submarine, ha-ha!) この黄色い潜水艦には

 

We all live in a yellow submarine
Yellow submarine, yellow submarine
We all live in a yellow submarine
Yellow submarine, yellow submarine

 

リンゴのお父さんはリヴァプールで船員をしていた。(それを言うと、ジョージのお父さん、ジョンのお父さんも船員だった。)リヴァプールというのはアメリカへの航路の起点になる街。それでアメリカの音楽が入ってきたんだ。

 

イエロー・サブマリン

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イマジンへの道(5) ”ジョンの魂" Plastic Ono Band (John Lennon) (1970)

もっとゆっくりしたいところですが、「イマジン」のひとつ前のアルバム「ジョンの魂」から。

 

ジョンの魂

ジョンの魂

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"God"と題された有名な曲のラストで、ビートルズの夢の時代は終わったと、おごそかに告げるジョン。このアルバムは、とても個人的なことが歌われている。

 

お父さんがアイルランド系の船員で、家からいなくなり、次いで母も家から消えて、彼はおじさん、おばさんの、まあまあ裕福な家で育つのである。

少し大きくなって、母が近くに住んでいることを知る。それでときどき会いに行って、そこでお母さんから初めてギターを習うのだ。

だから少しも母の愛を知らなかったわけでなく、このときに、わずかながら母と接したことが、大きな影響を持った。可愛いチャーミングな人だったようだ。

ジョンは人柄が朗らかで、友達にも恵まれ、明るく生きられたけれども、内面にはいつも、孤独感と、確かな心の支えを得たいという期待を隠していた。

 

Mother you had me but I never had you お母さん、あなたは僕を得た でも僕はあなたをつかめたことがない

Mama don't go Dady come home ママ、行かないで パパ、家に帰って

("Mother")

 

母はしばらくして、ふいに交通事故で亡くなった。それを歌ったもの。

 

My mammy’s dead おかあさんが死んだ

I can't get it through my head 僕は頭から振り払うことができない

("My Mammy 's dead")

 

しかし歳を重ねてゆくなかで、彼は変わってゆく。

 

Love is real real is love  愛はリアルで リアルなものこそ愛

Love is touch touch is love 愛は触れること 触れ合いこそ愛

Love is wanting to be loved 愛とは愛されることを祈ること

Love is knowing we can be 愛とは 僕らがやっていけると 知ること

("Love")

スターになり、女性たちとの出合いから、愛を体験として知る。それは、心を満たすものだった。愛がリアルだ、とはどういうことだろう? 五感から来るものじゃない。でもなぜか感じるものだ。愛を感じるとは、なんだろう。どこで感じるのだろう。

ビートルズはよく歌詞でも愛と繰り返していたけど、彼らは愛されていて、実感として愛を知っていたようだ。だから、愛され愛することは大事だ。たとえペットとでも。

 

God is a concept by which we measure our pain 神とは、僕らが自分の痛みを測るためにある概念だ

I don't believe in Jesus 僕はジーザスを信じない

I don't believe in Buddhà 仏陀を信じない

I don't believe in Yoga ヨーガも信じない

I don't believe in Zimmerman ジンマーマン(ディランの本名)を信じない

I just believe in me Yoko and me 僕は自分を信じる ヨーコと僕を

("God")

 

ジョンはキリストは信じていない。

ブッダは信じていない。

インドのヒンズー教のお経さえ。

親しくしていたボブ・ディランも信奉してはいない。

ジョンがずっとやっていた修行や思索は、宗教じゃなかった。

長い思索と、その果てに得た結論はなにか。

宗教の否定は「イマジン」の歌詞中でも問題になり、わざわざ歌詞を変えて歌う人もいるほどだが、ジョンの本音では、誰かへの依存と、自分で考えることの放棄が、彼は嫌でたまらないわけだ。

導き出した結論は、単純だが、しっかりして、疑いようのない結論だった。

自分の感覚や頭、そして心が感じる愛の感覚、そして信頼できるパートナー、ヨーコを信じる。

そういうことだったようだ。

そしてそういう「しっかりした大人」の姿勢が、むしろ人と人の垣根を取り払い、世界が結びつく礎になると、考えたようだ! だから、「イマジン」は、宗教みたいなことを言ってるのではない!

次回最終回、「イマジン」ヘ !!

 

 

Mother

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Love

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God

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R.E.M.歌詞和訳(1)Radio Free Europe - 歌で英語を 和訳歌詞リリックスタディLyricStudy

 

イマジンへの道(4) 日本と日本人の影響 "Starting Over"

 

調べると、日本人の影響も大きいことがわかってくる。

生誕80年・没後40年:俳句を愛し、禅に共鳴したジョン・レノンの魂が生んだ「イマジン」と日本との絆 | nippon.com

インドはまだ西洋と東洋のまん中ぐらいの所で、人の顔も少し西欧系が入っている。しかし日本はアジアの端で、いわば一番西洋と対極まで来てしまったところ。

ポールにくらべ、歌詞の比重の大きいジョンには、俳句という「短い」表現は、強いインパクトを持ったようだ。以降、歌詞はシンプルな言葉に意図を集約して、無駄のない表現をとるようになっただろう。

また、「イマジン」の天国も地獄もないという世界観が、白隠という僧侶の言葉に触発されたものかもしれないということが、上の引用記事からわかる。

白隠慧鶴 - Wikipedia

もちろん「イマジン」は、’76年からの日本での数回の滞在期より前に書かれたものだから、たまたま似たようなことを考えていただけかもしれない。ジョンは学生時代に東洋好きの友達がいて、そのころから禅なんかも知っていたらしい。

なんとなく、軋轢や戦いも多い西洋の社会より、一見穏やかな、物静かな日本の社会を、ひとつの理想のイメージの源泉にしていた可能性がある。

今回紹介するのは何の歌にしようか迷い、’74年の別居時期の解消後にできたと思われる名曲と、その後の’76~’77年日本によく来ていた頃に、ヨーコ、ショーンを思って作ったと思われる、とても日本的なこの曲にした。

(Just Like) Starting Over

(Just Like) Starting Over

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Glow old along with me 僕といっしょに歳をとろう

Two branches of one tree 一本の木の二本の枝が

Face the setting sun 沈む夕陽をみている

When the day is done こうして一日が終わる

God bless our love God bless our love 神よ僕らの愛に祝福を

Spending our life together いっしょに人生を過ごす

Man and wife together 夫と妻がいっしょに

World without end  World without end こういう世界には終わりがない 

この日々には終わりがないんだ 

 

 

MILK AND HONEY

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The Beatles "I Wanna Hold Your Hand" (1963)

前回は、まるで息抜きにならなかったね。

虎は、インドと大阪で、聖なる動物です。

さて今回はほんとにリラックスの回。

これを見ると、スマップみたいな人気者だったと分かる。


www.youtube.com

ジョンは面白く、香取君みたいである。

ジョージ、ポール、リンゴのとぼけた立ち居振る舞いも良い!


www.youtube.com

こんなに面白いことをしていて、

曲もさっと書き、いつまで聴いても飽きない。

すごい人たち!


www.youtube.com

本を見ると様々な人が、ジョージは本当にいい人だったと言っています。一緒にいて心安らぐ人だったらしい。また曲のクオリティーも相当高い。

またリンゴも、複数のプロが、独特のクセでビートルズにぴったりマッチした名ドラマーだと評価しています。

 

Oh yeah I'll tell you something ああ、キミに言いたいことがあるんだ

I think you 'll understand キミならわかってくれるはず

When I say that something  それは僕がなにか言うとき

I wanna hold your hand 手も握らせてほしいんだ

I wanna hold your hand キミの手を握りたい

I wanna hold your hand 僕はキミの手を握りたい!!

 

歌詞が可愛い。

 

抱きしめたい

抱きしめたい

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